法律賃貸トラブル

新築工事編 身近で役立つ法律クイズ

はじめに

私の友人で弁護士の先生からクイズを伺いました。

法律で、貴方の実力を試してみましょうね。

問題その1 追加変更代金

新築工事を注文した後藤さん(仮名)が相談に来ました。

どうやら、建物が完成した後で、後藤さんが選んだバス、 キッチンは標準品ではない(この点は争いなし)ため、 追加代金がかかると業者から言われたそうです。

後藤さんが、事前にもらっていた見積書には、品番や グレードの記載はなかったのに、今更、追加代金を支払 うことは納得がいかないようです。

後藤さんは、追加代金の支払いを拒むことができるでしょうか?

 

回答選択肢

①追加代金の支払いを拒むことは できる

②追加代金の支払いを拒むことは できない

 

正解は

②拒むことはできない

 

解説

⑴ 本来、工事内容や請負代金の額を変更する場合は、 書面に寄らなければならない(建設業法19条2項)が、その都度追加の契約書や見積書を作成されることの方が稀。

そのため、トラブルになります。

⑵ 見積書に品番やグレードの記載がない場合には、一式見積がされた工事品目に該当する標準的な内容の工事を本工事とするという当事者間の合意があったものとされます。

⑶ 後藤さんが選んだものが見積記載の品番やグレードを超えるものであった場合、標準的な内容の工事とは言えないので、支払うべきと裁判官が判断する可能性が高いです。


 

問題その2 代金の合意がない場合

2500万円の新築工事を注文した原田さん(仮名)が相談に来ました。

工事に着工してしばらく経った後で、建設会社から、地盤が想定していたよりも緩いため、地盤改良が必要となったと言われたそうです。

原田さんは、なぜ事前に調査しなかったのだと怒りましたが、もう工事に着工しているので、仕方なくこれを了承しました。

しかし、建物完成後に、建設業者に地盤改良工事として、300万円を請求されました。

原田さんは、代金を支払わなければならないのでしょうか。

 

回答選択肢

①代金を支払わなければならない

②代金を支払わなくてよい

 

正解は

①支払わなければならない

 

解説

⑴ 請負契約では、有償の合意があれば、代金の定めがなくとも当該工事の内容に相応する 合意的な代金額を支払うのが当事者の通常の意思と解されています。

⑵ 有償であることについて、原田さんが了解していたのであれば、具体的な金額の合意に至っていなくても、相応する合理的な代金額については、支払うことになります。

 

クイズは続く。

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