もくじ
はじめに
私の友人であり以前は不動産屋をしていたひとのお話です。
人の生きてゆくうえで衣食住の三要素の中でも、住まいは大事です。
その住まいをどうとらえるかの問題です。
それは、その個人個人でかなり違いますよね。
持ち家派だったり。
賃貸派であったり。
その他としては、定年時期までは賃貸派で。
定年時期から境に、戸建てを一括購入するなんて考える人もいます。
それなら、比較的値ごろな中古物件であれば、それも良いのかとも思えますよね。
さらに、不動産投資家になってアパート一角に大家として住んでしまおうなんてのもありますよ。
ただ、これだと土地持ちだとか、高年収の医者やサラリーマンなどの一部のひとしかできないかもしれないですが。
さて、持ち家だと、毎年固定資産税の支払いから、一定の周期でお金の掛かる外壁塗りなどが、ローンの上乗せで懐に響いてきてしまいます。
一方の、賃貸ですとそんなもの一切ありません。
ライフサイクルに合わせて好きな時に、好きな地域や物件に移り変わることは容易いです。
ですが、賃貸派は一生家賃というものを払い続けなくてはなりませぬ!
さて、貴方ならどう考えますでしょうか。
持ち家派と、賃貸派のそれぞれの言い分がある
世間には、大きく分けて2種類の人がいます。
持ち家派と、賃貸派であります。
持ち家派は住宅ローンを組んでマイホームを購入することを優先して考えて行なう人たちです。
これはですね。
ハッキリ申し上げて、定年までにローンを支払い終えるという計画であれば、そして30年とか長期に安定して返済可能という見込みがあれば挑戦しても良いのではと思います。
その方が、断然老後が安心ですね。
一方の賃貸派は住宅ローンをリスキーと考え、賃貸生活をしていらっしゃる皆さんです。
元不動産屋としてよく言われるのは、「持ち家派と賃貸派、いずれの方が賢いのか」といった質問ですよね。
一般論をいうと、持ち家派と賃貸派にはおのおのメリットとデメリットがあって、さらに各家庭の価値観にも意外に影響されます。
そして、地域の特性や相続の有無にも左右されます。
そういうわけで、いずれの方がよいかをはっきりと決め付けることはいたしません。
けれども、ここ最近、身動きの軽い賃貸派に傾く人もたくさんいるようです。
土地や家の資産価値があがることに対し消極的な見方が多く、しかも「人生100年時代」を思ったとき、家の管理・維持が現在よりも困難になるだろうことだってかなり考えられるためです。
「定年退職時期に一括でマイホームを購入」という道もあるケド?
なお、元不動産屋としての個人的スタンスは、と尋ねられると、持ち家派と賃貸派、どっちともいえません。
比較的に賃貸派に寄ってはいますが、「生涯賃貸派」の心づもりはないです。
そのために、現役時代は賃貸で暮らし、定年退職時期に一括でマイホームを取得するのがよいという立場です。
一見すると、現実性のないプランとして感じられるかもしれないのですが、老後資金は年金だけという場合は、かなり安心感があるのではないでしょうか。
そうは言っても、そこまで資金を貯められるひとはどの程度いらっしゃるでしょうか?
退職金を使ってという話も聞きますが、老後にどのような変化が起きるか分かりません。
ある程度の資金は温存しておくほうが無難だとブログ管理人の意見として一言、言わせてもらいます。
賃貸には持ち家と比べて以下の様な利点がある
・住民や地域のトラブルにおいて住み替えの自由をもつ
・子が増えたり育ったとき、部屋を大き目に住み替えられる
・子が社会人になると狭い部屋への住み替えもできる)
・年収の増減に合わせ住居コストを変える余地がある
・固定資産税を支払わずにすむ
・高額な借金を負わなくていい
賃貸賃貸派は老後の家賃分は現役時代に確保することが必要
基本的には、老後生きて行く分の家賃は現役時代に確保し、定年になることが必要です。
公的年金に、家賃手当は含んでいないからです。
しかし、問題は自分の老後が何年続くかを誰もが予想することなど出来ない点にあります。
65歳迄勤めたとして、残りの人生は12年かもしれないし、23年かもしれないし、ひょっとして40年かもしれません。
統計的には、65歳の男性が約19年、女性が約24年の老後があるになります(厚生労働省平成28年簡易生命表)。
けれど、換言すれば、半数はそれよりか老後が長いということなのです。
将来において、さらに平均寿命が伸びることも予想できます。
そういうわけで、統計も見込んで「ぴったり」予算確保することには不安がなくなりません。
つまりは、現実の老後がスタートする前に、老後の家賃を全調達しようにも、老後が何年続くかによって調達すべき金額が異なることが、「生涯賃貸派」の問題なのです。
賃貸派デメリットは「生涯賃貸」に掛かる資金がはっきりしない
たとえ、「月7万円の部屋に住む(年約84万円の住居費)」ケースで思案してみましょう。
この場合、老後が20年だとしたら合計約1700万円がなくてはなりません。
しかし、これだったら女性の老後の平均にも十分ではありませんから、いくらか長くみて30年老後があるとすれば、約2600万円なくては困ります。
老後を何年と設けるかによって、必要額はかなり異なるわけです。
(敷金礼金、更新料等、家賃の値上げは想定していない)
快適に老後を過ごすための余裕資金として資産形成を行うことでさえ、一般的に簡単なことではありません。
そこに「2000万円か3000万円かよく分からないけど、別枠で家賃分も貯めてね」と追い打ちをかけるのが、生涯賃貸派を目指すためのマネープランだと言えます。
賃貸派は働き盛り時代に住宅ローンは組みたくないから
けれど、老後に不確実な要素が多い賃貸派も行いたくない。
そうなったら、これ以外の道として浮上するのが「定年退職時期に家を一括購入する」といったプランがあります。
このプランですが現役時代から備えて、資金をためておく必要があります。
貯められた人だけが選択できるのですね。
なかなか悩ませるもんです我らの住宅問題です。
一生賃貸派の最後にして最大のリスクは、老後にやって来る
一方で、賃貸で暮らすとは「亡くなるまで家賃を支払い続けていく」ことになります。
現役時代であれば、収入に対して適切な家賃の物件を選べば、これはあまり問題になりません。
ただ、問題点は老後にあります。
一生賃貸派の最後にして最大のリスクは、老後にやって来るのです。
皆さんによっては、いろいろな事情が重なり合います。
この際、一考されると一考されると良いかもしれませんね。
貴方にも確実に老後がいつかの日、訪れるのは間違いありません。
追加 アパート大家になるという選択肢
ブログ管理人の親戚では、アパートを何軒か所有しています。
その自己所有のアパートの1階一室に大家として住まうという選択です。
これは、いいです。
ローンは、もちろん固定資産税から所得税なんでも住民の方々が肩代わりしてくれるのですから。
貴方も、どうですか?
不動産投資家として大家になるという選択肢もあったのでした。
すみません。
いろいろ話の方向があちゃこちゃになってしまいました汗
以上です。