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新資格「宅建アソシエイト」 不動産

「宅建アソシエイト」が創設された背景

今回は、この「宅建アソシエイト」が創設された背景と内容、取得に必要な条件や資格としてどういった価値があるのか等を学びたいと思います。

(公財)不動産流通推進センターは、20182月に行なわれた「初任従業者教育研修連絡協議会」の構成六団体により検討された『宅地建物取引業従事者に対する「体系的な研修」の実施について』に基づき、「宅建アソシエイト」事業を実施すると、20187月に発表されました。

平成28年の宅建業法改正によって『宅建業者を直接または間接の社員とする一般社団法人は、宅建士等がその職務に関し必要な知識及び能力を効果的かつ効率的に習得できるよう、法令、金融その他の多様な分野に係る体系的な研修を実施するよう努めなければならない』と定められました。

すごく簡単に言っちゃうと宅建業務に関する学習を怠るな、という話なのです。

「宅建アソシエイト」の内容

そこで初心者からベテランまで全ての宅建業従業者に学習の機会を提供するため、新たな宅建関連資格「宅建アソシエイト」が平成3011月よりスタートしました。

宅建士の上位資格である「宅建マイスター」の存在価値は少し一般向けでないですが、宅建アソシエイトは取る価値有りだと思います。

宅建アソシエイトとは

宅建アソシエイトとは、簡単に言うと「宅建士になる前の準備段階の資格」で、宅建試験に合格していない宅建業従業者のための資格となります。

宅建試験合格者であれば新たに取得する必要はないのです(取得することは可能です)。

宅建士でなくても宅建業に何年も従事しているベテラン従業者でしたら特に不要なのです。

ただ、宅建アソシエイトを取得することでちょっとかっこいいカード認定証を首から下げたり、名刺に【宅建アソシエイト】と新たな肩書を表示することはできます。

「宅建アソシエイト資格の制定趣旨」からすると、宅建士もベテラン従業者も取得するべき資格かもしれません。

ですが、実情としては不動産業界に就職したけど宅建資格を持っていない方、既に宅建業に従事しつつ宅建試験を受けているけどまだ合格していない方などが対象となる資格だと言えます。

ひとまず「宅建アソシエイト」を所持しておき、そこから宅建士を目指すことになるでしょう。

宅建業に従事する者は、ほぼ全員が「宅建士」または「宅建アソシエイト」となる日が来るかもしれないですね。

宅建アソシエイトにできること

宅建アソシエイトは、宅建業の仲介等において一人でも物件の現地案内ができるなど、十分な能力を有する者であると認定してくれます。

従業者証明書だけの従業者(無資格)より、宅建アソシエイト認定証を持っている従業者の方がお客さんも安心できそうですね。

その宅建業者、不動産屋の信頼も上がると思われます。

つまり、この資格は、「初任従業者教育から始まる体系的な教育研修プロセスを経て、宅地建物取引業従事者として十分な能力を有するに至った者の能力証明」と言えるのです。

「宅建アソシエイト」資格を取得する手順

(公財)不動産流通推進センターは、「宅建アソシエイト」の資格取得には、以下の4つの手順を踏む必要があると明記しています。

①初任従業者研修

全国宅地建物取引業協会連合会が実施する「不動産キャリアパーソン」や不動産推進センターの「不動産基礎研修」等に代表される初任従業者研修課程を受講し、それらを修了することで不動産業に携わるうえで必要な基礎的かつ実務的な知識を習得することが必須です。

なお、研修内容は業界団体ごとに異なり、修了確認として「修了証明書」が必要です。

②宅建登録講習

宅地建物取引業法第16条第3項、及び同法施行規則第10条の2の規定に基づく登録機関が実施する登録講習を受講・修了することによって、宅建従事者として十分な能力を有するために必要な法的知識等を習得する必要があります。

これについても修了確認として「修了証明書」が必要です。

③実務課程

所属の業界団体を通じて推進センターへ受講の一括申し込みが必要です。

そうしてから推進センターの「実施課程(Eラーニング)」を受講・修了し、一定の実務的な知識を習得するよう意図されています。

(ただし、①初任従業者研修で全宅連の「不動産キャリアパーソン」を受講・修了した場合、この③実務課程は免除され④修了課程に申し込むこととなります。)

④修了課程

不動産推進センターが実施する修了課程(Eラーニング)を受講・修了することにより「コンプライアンス」「インスペクション」「瑕疵担保責任保険」等の基礎知識を習得することが出来ます。

 

⑤認定 「宅建アソシエイト」認定証明書が発行される

上記の手順①~④すべての修了者を不動産推進センターが「宅建アソシエイト」として認定し、認定証明書が発行されることになります。

このように「宅建アソシエイト」は不動産業に携わるうえで、初歩的かつ基本的な内容を確実に身につけることを意図して企画されています。

資格としては、初心者向けでもあり「宅地建物取引士」等の取得を将来的に目指す人にとっては非常に有効な資格といえるということです。

事前準備として受講することで効率的に知識を身に着けていくことができることでしょう。

貴方もぜひ学んでみましょう。

 

宅建(宅地建物取引の略語)

 

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