宅配ボックス! あるとみんなが平和になる
宅配ボックスはアパートにもたらす平和の使者?
宅配業者さんも、留守宅に置いて行くわけにもいかず、持ち帰りします。
また後で来るのですが、その時いればいいのですが。
どうでしょうか。
また、せっかくネットで買った品物を持ち帰られてしまって残念な気持ちになったりしますよね。
ひとは、買い物すると直ぐに手にしたくなるものですよ。
そこで、宅配便の増加に伴っての再配達問題を解消する方法のひとつとして、脚光を浴びている住宅設備が「宅配ボックス」でしょう。
集合住宅には必須な宅配ボックス
持ち家でも分譲マンション住まいでも事情は変わりませんね。
宅配ボックスも今どきはどんどん進歩しており、使いやすい物が出ています。
それで、いまどきの宅配ボックスのトレンドを探ってみました。
入手できる宅配ボックスの種類
宅配ボックスには「機械式」と「電気制御式」の2種類が有ります。
電気制御式にはオフラインの「自主管理型」とオンラインの「集中管理型」があり、それぞれ異なる特徴を有します。
1 機械式外部電源が不要で開錠するダイヤル式宅配ボックス。
管理方法は集合住宅の管理者がやる。
2 電気制御式(自主管理型)外部電源を利用し、タッチパネルなどで開錠する宅配ボックス。
管理方法は集合住宅の管理者が行う。
3 電気制御式(集中管理型)外部電源を利用し、タッチパネルなどで開錠する宅配ボックス。
管理方法はメーカーが遠隔操作にて実施する。
経費面で「機械式」は安く抑えられますが、セキュリティー面ではコンピューターで制御を行なう「電気制御式」が良好です。
電気制御式の「集中管理型」は遠隔操作でメーカー側が管理を行うため、メンテナンスや修理のたびに、集合住宅の管理者が現場に行く必要がありません。
そして、今では、様々な種類の物が市販されています。
ボックスの数を増減させられる物や大きさを変更できる物、ポスト一体型の物まで揃っています。
この様に、設置場所にあわせて、様々な選択肢の中から選べるため、管理組合や管理会社にとっては、選択肢の幅が増えているのです。
宅配便のサイズが小さくしている近年では、米ネット通販大手Amazonなどに代表されるように、気楽にネット通販で商品を発注できるようになったため、本やDVD、日常品といったコンパクトな宅配物が増えてきました。
そのため、Sサイズ(W411×D546×H246mm)とか
SSサイズ(W411×D546×H108mm)のボックスが多く付いている宅配ボックスも出てきています。
ボックスサイズが小さければ、宅配ボックス本体としての大きさは同じでも、よりたくさんのボックスが設置可能になるため、宅配ボックスが満杯で業者が持ち帰ってしまった、なんて事態も避けることができます。
メール便の数も年々増えていますが
宅配便のコンパクト化に伴い、メール便の数も益々増えています。
宅配便よりも安価に利用できることから、ネット通販各社はメール便への移行を進めています。
しかしながら、ポストへの投函はメール便のサイズには対応していないことが多く、ポスト投函できるのにも関わらず、宅配ボックスに入庫してしまうこともあるみたいです。
そこで、メール便のサイズにあった投函口をもつポストが最初からついている宅配ボックスもあります。
宅配ボックスへの入庫率を下げる(集合住宅の場合は使える機会が増える)ことで、利用者がいつでも宅配ボックスを利用できる状況を作り出しています。
2020年には宅配便 個数70億個にも
現在の物流事情と再配達問題 2020年には宅配便取扱個数が70億個にものぼる可能性があると予想されています。
1992年には10億個だった宅配便数が2015年には37億個になるなど、ネット通販市場の増大に伴い、宅配物を含む国内外の物流量は増加の一途をたどっているのが現在の状況なのです。
ここで問題となっているのが受取人不在で宅配業者が持ち帰りを余儀なくされる再配達問題。
2016年では受取人の不在率が19.6%にも上りました。
また、それにより年間で42万トン物CO2排出が宅配便の再配達によって引き起こされているそうです。
こうした問題を解決する手段のひとつとして、立地や環境に合わせた宅配ボックス選びが重要だと言えます。
集合住宅にニーズに合った宅配ボックスを設置することで、入居者様が宅配便を受け取れないという状況を改善することも求められます。
今回は以上です。