後ろから呼び止められた書生

後ろから呼び止められた

それは3月のある朝のこと。

書生は朝5時を過ぎますと鳴るように目覚まし時計セットしています。

正しくは、携帯電話のアラーム機能をセットしています。

これは、結構使えますね。

一度鳴って、鳴るのを止めても、5分後にもアラームが鳴るようにセットしてあります。

この携帯電話には、歩数計の機能もあります。

携帯電話は、ガラケーという奴ですよ。

便利な文明の機器です。

歳がばれちゃうかも?

文明の機器は、使わなくちゃもったいない!のだ。

朝起きると、まずは衣服を着替える

ズボンは決まってGパンなのです。

それしか、持ってないというか。

衣服には無頓着な書生でした。

それから書斎に向かいます。

書斎から歩いて1歩の屋外に洗面スペースがあるので顔を洗います。

顔を洗う前に、お湯を電気ポットで沸かしておくのです。

直ぐに湧きますよ。

ほんの1分程度だったか。

これも、文明の機器でした。

使わなくてはもったいないのである。

蛇口から冷たい水がでるので朝の洗面は、ぴりっとします。

手が冷たいです。

そして、歯磨きです。

なんとなく、口の中が嫌じゃないかな。

寝起きのお口の中です。

そうですよね?

そうこうするうちに、だんだんと目が覚めてきます。

朝の洗面も終わったし

朝の洗面も終わったし、気持ちもリフレッシュなのです。

さて今朝は、早くから散歩に出かけようかなと。

今日は、いつもと違う方向へ歩いてみようかなと思い立ちました。

運動靴に履き替え、ジャンパーを着込みます。

ニット帽と軍手をはめたら、いざ出発なのだった。

懐中電灯は、まぁいいや。

歩いていれば、そのうちもっと明るくなるぜ。

書斎から出ると歩道を歩いていました。

朝から背筋を伸ばして歩こうと意識しながら、歩いていました。

その時です。

突然後ろから呼ぶ声が?

聞こえたのです!

ニャァーゴ!

あれれ?

ねこだ。

振りむいた。

そしたら「ノラ子」がいたので直ぐに急いで駆け寄りました。

いつもの、ノラ子の鳴き声よりもかなり大きかったです。

まるで、そっち行くな!みたいな鳴き声だった。

ノラ子がここにいるということは、書生の後ろを着いてきたのです。

なんとまぁ健気な猫じゃないですか。

ノラ子にとっては、ここまでくると家から遠く感じて怖かったのかもしれないですよ。

こんなとこまで、着いてくるじゃないぞぉ!

こんな感じで話しかけながら、両手で抱き上げたのです。

もう、しょうがないなぁ。

両手で抱えながらノラ子と一緒に帰ることにしたのです。

散歩は一時休止です。

また後で歩けばよいことだし。

途中、路線バスがきたのでノラ子はとても怖がっていました。

しっかり、抱きしめて難なく書斎まで到着したのでした。

ほれ降りろ!

ノラ子を書斎の中に降ろした途端、外に向かって走り出したのです。

なんだぁ?

するとノラ子は自宅の玄関の前に座って書生の顔をみていたのです。

なーんだ、そういうことだったのかえ。

ヨシヨシ

朝ごはんがほしかったのだな。

玄関戸を開けて、中に入れてやったこころ優しい書生なのでした。

 

おしまい。

 

 

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